通信制高校に転校しようと思って・・・。
どんな順番で手続きをすれば転校ってできるの?
「資料請求して、見学行って、出願して、合格もらって、学費を払う」
なんとなくこのようなイメージはあるのではないでしょうか。
しかし、実際はもっと細かく手順があります。
よくわからないから動けない。ではあなたにぴったりの時期を逃して
しまう!それは前に進めるか、不登校が長引いてしまうかの岐路!
このブログでは資料請求から通信制高校での新たな高校生活までの手順がわかるよ!
本来は転校先に行って1時間なり、2時間なりかけて相談する必要がありますよね。
見学に行く準備を含めると半日なくなります。
しかし、そんな時間ありますか?
転校を検討しているみなさんはそんなに時間と労力をかけられないのが実情です。
このブログを読んで転校までの流れを理解して、まずは資料請求をしてみてください。
本記事の内容=結論
1, 自己分析、資料請求先の選定
2, 資料請求先の選定、パンフレット一括請求
3, パンフレットで学校の特徴把握
4, 学校見学の予約
5, 学校見学の準備
6, 学校見学
7, 学校見学後の家族会議
8, 転校する通信制高校決定
9, 入学希望の通信制高校に電話連絡
10, 在籍高校へ転学書類の依頼
11, 出願
12, 入試準備
13, 入試
14, 合否結果
15, 学費納入
16, 新たな学校生活スタート
という流れになります。
これからくわしく説明していきますね。
【信頼性】
・通信制高校の生徒指導をして17年になります
・転入学に関する相談件数毎年150件(累計2000件)
・生徒数1万人を超える通信制高校ベスト5に入る
・現在は通信制高校のキャンパス長と教育相談担当として現役
ブログのテーマは「こどもと親が再び幸せに過ごせる通信制高校選び」です!
長年の経験と知識をみなさんに提供できればいいなと思います。
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自己分析(こどもの特徴分析)
👉㌽ いきなり資料請求をしないのがタバオ先生流
どこに資料請求をしたらいいのかわからないでしょ?
あなたに合う選りすぐりの学校を資料請求することで良い学校と出会えます。
まずは自己分析(こどもの特徴分析)です。
自己分析とは、「自分の性格や特性、今の体調や通えそうなペース、希望する学校生活」などをまとめることです。
転入したら高校卒業は絶対にしたいですよね。
自分の今の状況から高校卒業に必要なレポート・スクーリング・テストをやり遂げられそうか?
学校によって仕組みが異なるため、自分にマッチするかどうかを視覚化することができるのです。
少し面倒だなぁと思うかもしれませんが、
これをしておくと資料請求時の学校選びでミスマッチが少なくなるのです。
再度資料請求する手間、再度見学に行く時間、交通費、あらゆる節約になります。
何より自分にぴったり合う最高の通信制高校選びを
最短で見つけることができるのです。
では、自分の何を自己分析するのでしょうか?
【①自分の性格や特性】青線は必須!
・自分の長所・短所
・得意科目・苦手科目
・将来の希望(大学・専門学校・就職)
・体調面のこと(病名・症状・対応策)
・通信制高校を検討している理由
・現在の生活リズム
・趣味
・好きなこと(もの)、苦手なこと(もの)
・休みの日にしていること
・こんな人と友達になりたい
・好きなアーティスト
【②今の学校での悩み】
今の学校で起こったできごとや自分に合わなかったことをまとめましょう。
・起立性調節障害で午前中は特に体調が悪かった
・友人関係の悪化で行けなくなった
・先生との関係性が悪くなった
・進学校で授業についていけなくなった
通信制高校では
①起立性調節障害への対応を確認
②どのような生徒が通ってきているのか
③先生は何人いて、どのような先生が多いのか
④授業はどのように進めるのか、休んでしまった場合は?
と通信制高校での質問や資料請求で見るべき箇所が明確になります。
【③通信制高校に求めること(送りたい学校生活像)】
・登校ペースは週1、2、3、4、5
・登校時間は9:00、10:00、11:00、13:00、14:00、放課後
・授業は集団、個別、オンライン?
・友達は?ほしい?
・大人数か少人数か?
・サークルやクラブ活動は入りたい?
・行事は多い方がいい?
・通学時間は?
・学費は?
・大学受験に強い?専門学校に強い?就職に強い?
このような点を考えてみてください。こどもと親で〇×をつけると、こどもが重要視していることと、親が重要視していることが微妙に違ったりします。
資料請求や見学相談に行く前にお互い知っておくと、どうでしょう?
そもそもサークル活動があるのか?資料請求で学校を探す際、見るべきことが同じなので、パンフレットを見ると何が良くて、どこが悪い(イマイチ)のかがわかる。
つまり、互いに合意形成しやすくなります。
また、その場に居なかった父親もしくは母親に説明する際、非常にわかりやすく納得してもらいやすくなります。
このことをしておかないと次の資料請求先の学校が、行きあたりばったりになってしまい、自分に最も合う通信制高校を逃してしまう可能性が高くなります。
パンフレット請求
それではいよいよパンフレットを請求します。
自分に合う学校を探したい!
今は複数の通信制高校のパンフレットを一括で請求することができます。
簡単に手元に届きますし、私が知る限りですがタダ(無料)です。
とはいえ、通信制高校乱立時代で数も多いですから、
どのような学校に資料請求をしたら良いのか、自分に合った学校はどこなのかわかりますか?
一括資料請求サイトの中では「ウェルカム通信制高校ナビ」がおすすめなのですが、この数からはなかなか選べません。
「どこに請求するの?全部?」
では、タバオ流、資料請求先を選定する方法をお伝えします。
①自分の地域にどのような通信制高校があるのかを調べます。それがわからないんです!という声が聞こえます。その通り。
ウェルカム通信制高校ナビを検索⇒するとエリアを選択することができます(東京都など)⇒資料請求される方はとりあえず親を選択⇒一括資料請求をタッチ⇒氏名などを入力する箇所は全部無視!無視!無視!して
一番下までスライドします⇒画面下部に通信制高校リストを開くとありますのでタッチ
するとあなたの地域の学校名が出てきます。
学校名を書き出しておきましょう。もしくはスクリーンショットです。
ここからが一番のポイント!
学校の内容を理解して、合いそうだなという学校がわかれば資料請求先が決まってきます。
では、どのようすればいいの?
タバオブログで各通信制高校の情報や特徴をまとめているので確認しましょう。
・通信制高校orサポート校
・本校の場所
・学校の特徴
・コース
・スクーリング形式
・入試
・学費
・進路実績
・卒業率
・部活
・制服の有無
上記の内容をまとめているので、我ながらわかりやすいと思います。
これらを見た上で、資料請求先を決めていきます。
どうですか?いきなり資料請求するのと、手順を踏んで資料請求するのとでは資料請求の価値が大きく変わってくるのがわかりますか?
ここまで来て初めて一括資料請求をします。
タバオがおすすめするのはウェルカム通信制高校ナビです。一括資料請求のなかで最も有名ですし、母体が安心、請求できる通信制高校の数が多いのが特徴です。
ウェルカム通信制高校ナビでの資料請求の仕方は別のブログを参照ください。
【関連記事】【タバオ先生がすすめる】通信制高校の一括資料請求サイト ウェルカム通信制高校ナビ
資料請求したいという方はこちらの広告をタッチ
もう一つズバット通信制高校比較という一括資料請求サイトがあります。そちらもセカンドオピニオンとして活用することをおすすめします。なぜなら、ウェルカム通信制高校ナビだけではカバーしきれない学校がズバット通信制高校比較に載っているので、ダブルで活用する方がより選択肢が広がります。
よくある相談で「何校くらい資料請求すればいいでしょうか」と聞かれます。
5校前後です!学校の特徴がある程度わかると、自然と5校前後に落ち着きます。
多くても悪いことはありませんので、不安な方は多めに資料請求をしておきましょう。
パンフレットで学校の特徴を把握、確認
パンフレットが家に届きます。少しワクワクと不安に見舞われますが、落ち着いて見ましょう。
封筒には
パンフレット(学校の教育方針、コース、学校の設備、学校行事、進路実績、在校生の声)と
募集要項(学費、納入方法、出願方法、出願書類)
その他、オープンキャンパスの案内、各キャンパスオリジナルパンフレットなど
パンフレットで見るべきポイントは何度も言いますが、下記内容を確認することと写真を見て雰囲気を掴むことです。
・通信制高校orサポート校
・本校の場所
・学校の特徴
・コース
・スクーリング形式
・入試
・学費
・進路実績
・卒業率
・部活
・制服の有無
・パンフレットを見て感じた雰囲気(落ち着いてそう、明るそう、やさしそう、楽しく過ごせそう)
パンフレットを見ながら、メモ帳を準備し、改めて見た内容に〇△×を付けてみましょう。
イメージ通りか少し違ったか、パンフレットを見て一つずつ確認してください。
この時、上記のように何を見るのかという基準がなければ、ただぼんやりとパンフレットを眺めるだけになっています。「何を見て、良かったのか悪かったのか」を明確にしていくことがポイントです。
見学の予約
パンフレットを請求した中で気になる学校を選びます。
3校から多くて5校です。
見学予約する際は、2つの視点でどちらかを選んで予約を取ってください。
なぜなら見学する順番が大事だからです。「えっ!見学するのに良い順番があるの?」
それがあるんです!
では教えます。まず、
①お子さんが不登校となって、外に出るのも久しぶりという場合ありますよね?
⇒その場合、一番気に入っている学校から予約をとって、可能な限り早い見学日を決めましょう。
1校だけ行けたけれど、他は行けなかったというケースがあります。
見学するには思ったよりこどもに負荷がかかるため、最初に見学をすることをすすめます。
そして二つ目
②おこさんが外出できる場合+保護者が予定を合わせやすい場合
1校目は第3希望にします。2校目、3校目に本命を入れておく。
なぜなら、通信制高校は初めて見に行く人がほとんどです。何が何だか、ここがどこだか、誰が誰だかわからない状況です。(言い過ぎ?)
1校目はわからないことが多いため、通信制高校の仕組みやコース、学費などすべて真剣に聞くことで、情報量が多くなり覚えきれません。
だから、通信制高校の単位修得の仕組みや雰囲気を1回目でつかんでおくのに第3希望がちょうど良いのです。(私の学校を第3希望にされると少し悲しいですが・・・。)
すると、2校目以降、通信制高校の単位修得の仕組みはある程度聞き流し、聴きたい箇所を集中して聴くことができます。また、見学も慣れてきているため、質問も出やすくなります。
いいですか?見学予約の順番は大事なのです!
決まったら電話で予約をしましょう。
【予約するときの注意点を紹介】
①複数の希望日を準備。予約が取れない可能性があります。第3希望くらいは用意しましょう。
②見たい時間帯を決める。お子さんが行ける時間帯を確認(朝、午前中、昼休み、午後、夕方)
人が多い時間か、それとも人が少ない時間が良いのかはお子さんの状況によります。どのような状況を見学したいのかを決めておくとよいでしょう。
※見学相談当日の服装を確認しておくこと
私服なのか制服がよいのかを聞いておくとよいでしょう。
制服着用義務がある学校であれば、制服がいいのは当たり前。教育相談担当の先生は相談に来た人の身なりや所作を細かく観察していますよ。そういう私も見ていますので。
電話やメール、相談会申込みフォーム(ホームページから申込み)から簡単に申込むことができます。
もしもし、学校見学と相談の予約をしたいのですが・・・。
お電話ありがとうございます。
ご希望の日にちや時間はございますか。
〇月〇日を希望したのですが、生徒さんの様子を見ることができる時間を希望します。
学校見学の準備
見学日が決まったら、見学に向けての準備をします。
・通信制高校orサポート校
・本校の場所
・学校の特徴
・コース
・スクーリング形式
・入試
・学費
・進路実績
・卒業率
・部活
・制服の有無
・パンフレットを見て感じた雰囲気(落ち着いてそう、明るそう、やさしそう、楽しく過ごせそう)
など〇△×を自分なりにつけたものを持参しましょう。
また、希望する学校生活をまとめておきます。
例えば、週〇日登校希望、友達はほしい、大学進学したいなどの希望をまとめておくと良いです。
さらに、質問したいことを箇条書きでノートに書き留めておきましょう。
学校説明を聞いていると、質問したかったことを聞き逃してしまうこともしばしば。
見学する学校までの交通手段を調べておけば、準備万端でしょう。
学校見学相談
次は見学相談です。
見学相談のメリットとして「実際を見る」ことができる!最大のメリットですよね!
当たり前だ!?という声が聞こえてきそうですね。
大前提として頭に入れておきたいのは、見学相談はお子さんにとって不安です。
お子さんは不安より怖さに近い心情を持ちます。どこに?
・学校見学に行くと見学に来ている自分を在校生が変な目で見るのではないか?
・周りからどんな目で見られるのだろうか?
でも大丈夫!通信制高校には見学に来る人が多いので、
在校生は見学者を当たり前の風景として見ます。
具体的にどれくらいの人が見学に来ているのかというと
一日平均3件×20日で月に60組ほどが見学に来ています。
どうです?安心しませんか?
何ならそこにいる高校生も今の自分と同じ道を辿っている人ですから安心して見学に行ってください。
それでは、まず見学相談の流れです。
受付に行き名前を告げる⇒事前アンケート記入⇒学校説明を受ける⇒入学手続き説明⇒校内見学(希望があれば)⇒終了
約1時間~1時間半(目安)
見るところはどこか?私はプロなので細かいですよ。
見学相談予約の時間10分前~5分前には到着すること。万一遅れそうな場合は必ず連絡しましょう。
遅れた場合、入学後も遅れる可能性があり卒業できないと判断されることも。
【①通学の経路】
自転車・バス・電車、何を使って何分かかるのか。逆算して出発は何時になる?
保護者さんは交通費も確認する。定期代、回数券代
【②通学時間】
※通学時間は前の学校の登下校時間と重なりませんか?
学校を変えたばかりの頃は、こどもの心情として「極力知り合いに会いたくない」と考えます。
その当たりの融通が利くかどうか。登校時間の相談をしてください。
【③受付に行ったときの対応と他の職員の対応】
扉を開けます。お子さんと保護者のあなたは初めての場所で探りさぐり入っていくでしょう。
その時、職員があなた方を見つけて「こんにちは~!」と声をかけてきます。
この瞬間を見てください!
お子さんの登校初日と同じことが起こり、お子さんが過ごす日常がまさにその瞬間です。
不安そうにしているお子さんを見て「元気に挨拶して、かけよってくるのか」「他の職員も明るく挨拶しているのか」
なぜ、その瞬間を見てほしいのか?というと、見学相談に行ったときに教育相談担当がほとんどの時間対応します。しかし、日常で関わる先生とは最初のこの瞬間しか見ることない貴重な瞬間なのです。
ここで親身になってくれそうかどうかの判断基準にできるポイントです。
【④事前アンケートの記入】
事前アンケートを記入します。
内容は氏名・住所・電話番号・年齢・高校名(中学校名)・学年・現在の登校状況・今の学校での不安な事・通信制高校で不安な事・期待すること・知りたいこと・他の通信制高校の見学有無・どのようにして当校を知ったのかなどです。
見るべきポイントは、机上や壁にある写真や在校生の声、卒業生の声をよく見ておいてください。当然学校としてのアピールなので良い事例を掲示していますが、体験した生徒の声であることは間違いありません。それを信じ切るのは危険ですが、一つの情報として見ておくとよいでしょう。
【⑤学校説明】
お子さんが望んでいる学校生活が送れそうかどうかを確認しますが、
ここで大事なことを教えます。
何となく「よさそう」「いい感じ」をなくし、自分の基準で〇△×を付けていく!
見学相談するとき、1校だけという方は少ないと思います。
複数校見学相談に行く方は多いですよね。
1校目、2校目、3校目と同じ基準で見ていくことで、
お子さんは「どの部分が他の学校より良くて、どの部分で他の学校と悩んでいるのか」を明確にできます。
親の目線とこどもの目線では感じ方が異なりますので、親子でつけてみると良いですね。
それでは判断する項目を書き出します。カッコ内は確認しておきたいことです。
①高校卒業(レポートの難易度、スクーリングの参加がしやすい、テストを合格できるか)
②学校の雰囲気(先生の人数や親身さ・在校生が明るい、落ち着いている、楽しそう)
③友達が出来そうか(全体の人数は?友人を作る機会やサポートは?)
④通学ペース・登校日数(最低何日通学?朝から?昼から?オンラインに変更できる?)
⑤大学受験指導・合格実績(学校の授業?予備校の授業?対面、個別、アーカイブ、ここ数年の実績)
⑥学費(就学支援金は事前に引かれる?後で戻ってくる?一括?分割可能?)
⑦将来、やりたいことを見つけられるか(目標を見つける仕組みや行事は?)
⑧校則・規則(制服、私服、髪色、携帯電話の使用、ピアスなど)
⑨基礎学習からのフォロー(小学校、中学校、高校のどこから学べる?どのようにして学ぶ?
⑩欠席した分の学習フォロー(授業欠席したら、個別補講?アーカイブで後日?)
⑪その他
見学の補足ポイントは4点!
・できるだけ平日の昼前後に行ってね
・多くても3校~5校の見学にする=見学しすぎると学校の特徴を整理できなくなります。
・生徒と先生の関わっているところを見る!
・職員室に先生がいない学校はおすすめ=生徒と関わっている証拠です
見学のメリットは日常を見ること!
そこが自分の居場所になりますからね。
※注意:①手続きの流れを確認。いつまでに何を準備すればよいのか募集要項にメモしておいて!
いつまでに入学意思を伝えれば入学できるのかも必ず聞いてください。
※注意:②学費の支払い方法を確認することを忘れずに!
一括、分割、教育ローン(日本政策金融公庫:年利1.6%、銀行教育ローン:年利2.5%、
民間教育ローン:年利4.0%)
ステップ7 学校見学後の家族会議
家族会議を始める前のワンポイントアドバイス!
学校見学が終わってホッと一息。
保護者としては
「今日の学校はどうだったのか?」
「こどもはどのように感じたのか?」
「今日の学校にしたいのか、それとも別の学校見学に行くのか?」
「休みも取らないといけないし!」
すかさずこどもに「どうだった?」と聞いてしまいたいところ。ここをグッとこらえてください。
息つく間もなく家族会議はNG。
その前にお子さんが勇気を出して学校見学に行ったことを労いましょう。
このワンクッションがあるだけで、お子さんの気持ちが前向きに家族会議が前向きになるんです。
それでは家族会議です。その際、机上に共通認識が持てる項目シートを活用します。
【例】
①高校卒業(レポートの難易度、スクーリングの参加がしやすい、テストを合格できるか)
②学校の雰囲気(先生の人数や親身さ・在校生が明るい、落ち着いている、楽しそう)
③友達が出来そうか(全体の人数は?友人を作る機会やサポートは?)
④通学ペース・登校日数(最低何日通学?朝から?昼から?オンラインに変更できる?)
⑤大学受験指導・合格実績(学校の授業?予備校の授業?対面、個別、アーカイブ、ここ数年の実績)
⑥学費(就学支援金は事前に引かれる?後で戻ってくる?一括?分割可能?)
⑦将来、やりたいことを見つけられるか(目標を見つける仕組みや行事は?)
⑧校則・規則(制服、私服、髪色、携帯電話の使用、ピアスなど)
⑨基礎学習からのフォロー(小学校、中学校、高校のどこから学べる?どのようにして学ぶ?
⑩欠席した分の学習フォロー(授業欠席したら、個別補講?アーカイブで後日?)
⑪その他
これらの項目にお子さん、保護者さん(父母)の考える〇△×を付けていくと、客観的に判断する基準ができますし、目に見えるので、論理的に判断しやすいのです。
よく起こるのが
親子での意見の食い違いから喧嘩になることもしばしば。
互いに最良の学校を選ぼうとしているのに、
うまく伝わらないのは、「相手に見えない考え」が原因!
論点を相手の思考の中ではなく、
机上に置かれた項目シートに目を向けることで、
落ち着いて話をすることができるようになります。
また、お子さんの意見を尊重するあまり、「こどもが決めればいい」という意見をよく聞きます。
もちろん、お子さんが通う学校ですから「自分で決める」ことが大事です。
しかし、年齢は15~18歳、保護者さんの生きてきた年の半分にも満たない。
保護者さんの豊富な経験値を活かさない手はありません。
「お父さんは(お母さんは)〇〇だと思ったよ。あなた(お子さん)はどう思った?」と
アイメッセージで伝えることで、人の意見を取り入れたうえで判断できる力も身に着きます。
さぁ、各項目に〇△×が付いたので、お互いの意見を尊重し合って決めましょう。
他の通信制高校と比較できるのでわかりやすいですよ。
ステップ8, 転校する通信制高校決定
通信制高校の志望校が決まりましたか?
大きな峠を乗り越えましたね。お疲れ様でした。
ここが折り返し地点です。
ここからは転校のための書類手続き、入試に向けた準備、合格発表後の流れについて解説していきます。
この時点で入学を希望するコースを決めて伝えるよう準備することです。
ステップ9, 入学希望の通信制高校に電話連絡
入学する意思を通信制高校へ連絡します。
手元に準備しておくもの
募集要項
各学校の入学定員がありますので、申込可能かどうか確認する必要があります。
近年、通信制高校の人気が高まっており、定員に達すると受付終了している学校も出ています。
特に人気校は要確認です。
もしもし、〇月〇日に見学しました
●●と申します。
自宅で話し合い、入学を希望したいのですが可能でしょうか。
承知いたしました。受付可能ですよ。
それでは手続きの流れをご説明いたします。
お手元に募集要項はございますか?
①転入学に必要な書類を今在籍している学校の先生に
渡してください。
そちらの書類ができましたら、入試を実施いたします。
②入試までに、出願書類の準備をしてください。
・願書記入
・作文の作成
・入試費用の納入
をお願いいたします。
流れ
通信制高校へ電話⇒入学意思を伝える⇒在籍校に書類作成を依頼⇒出願準備⇒入試となります。
ステップ10, 在籍高校へ転学書類の依頼
在籍高校の先生に転校の書類作成を依頼しましょう。
①転入学についての照会
②単位修得証明書
③在籍証明書
注意しておきたいのは以下の通り
①転入学の日付を正確に伝える!
転入学についての照会とは、●月●日まで今の学校に在籍し、●月●日から通信制高校へ籍を移すことを証明する書類になります。
大体の学校は1日づけでの転校が多いですが、もしわからなければ入学を希望する通信制高校に確認してから依頼しましょう。
※この日付が間違えていたり、手続きに不備があれば最悪同級生との卒業ができない。もしくは学歴に「退学」と記載しなければならない事態になりかねません。
そして、これらの転校書類がいつまでに必要なのかを作成依頼するときに伝えることを忘れないようにしてくださいね。
例えば
4月1日付での転校を考えている。転校書類は3月31日までに通信制高校に届けばいいと勘違いしている方がいます。よくいます!
転校書類到着⇒入試⇒合格⇒学納金納入 となり、
約1週間は見ておく必要があります。
※池上学院高等学校さんの転入学書類参照
ステップ11, 出願
※鹿島学園高等学校さんの願書参照
出願書類の作成はシャープペンシルで下書きをしてから、清書するようにしましょう。
万一、清書で間違えてしまった!という方は二重線と訂正印を押して修正すればOKです!
間違えすぎると印象が悪くなるので、下書き必須です。
※写真を撮りに行くことができない方、自宅で撮影、印刷する⇒ダメなら昔の証明写真活用も検討。
下書き⇒正確に記入しているかチェック⇒清書⇒捺印と写真添付
ステップ12, 入試準備
転入をする上で、最後の難関が入試です。
この入試に合格すれば、無事入学することができるのですが、不安に思う人は多いです。
この文章を読めば、合格できる入試対策が可能です。
近年では人気が高く、入試次第では不合格となることもあります。
実際に私の学校でも、入学者が充足している場合、今まで合格にしていたレベルを引き上げることもありました。
しっかりと私のアドバイスを聞いて作成すれば大丈夫です!
通信制高校の入試は作文と面接という学校がほとんどです。
作文は「自己アピール」や「将来の夢」などが一般的です。
自分をアピールできるものなんてないよ。
学校に行ってなかったんだから、将来の夢もないんだよ。
シャーペンすらずっと握ってなかったし
もうどうしたらいいのかわからない。
今回は「夢も希望もありません。とにかく書けないんです!」という方向けに作文の書き方をレクチャーします。
将来の夢や、してみたいことがなくても、通信制高校に入ったら●●の努力をしよう!という
「努力目標」でいいのです。
まずは自分の「課題」は何ですか?小学校や中学校生活の中で「できること」を探すことは、
今は難しいかもしれません。しかし、「できていないなぁ」と感じたことはありませんか?
できていないを探すと、「できていない=自分の課題=努力目標」です。
【合格作文例】を見てください。
私には現在これといった将来の目標がありません。
中学校1年生の9月頃、学校に行けなくなりました。以前から周りのことが気になる性格で、学校に行っても気を遣ってばかりいました。部活動ではバドミントン部に入っていて、楽しかったのですが、部員間の意見の違いで溝ができてしまい居づらくなりました。このような事情があり、学校に登校すると苦しくなり徐々に休み始めました。時々登校すると今度は授業についていけず、学校に通うこと自体が重荷になりました。みんなが学校に行っている様子を見るのがつらく、徐々に昼間寝て夜に活動するようになってしまいました。今では毎日家で本を読んだり、YouTubeを見たり、ゲームをして過ごす毎日でした。そんなときに●●高等学校を見つけました。
今の私の課題は3つあります。一つ目は生活リズムを整えること。二つ目は学校を休んでいたので、学力を身につけること。三つ目は将来の目標を決めて、進学することです。
貴校では、体調面、精神面ともに自分のペースで学習できる環境であることが魅力だと感じ、生活リズムを少しずつ整えていくことができると思います。また、中学校からの復習ができるので、これを機会に基礎からもう一度学びなおすことで、着実に高校の学力を身につけていきたいと思います。特に英語と数学に苦手意識が強くあるので、わからないところは先生を頼りにして、わからないところをそのままにせず理解していきます。そして、新しい環境に慣れたら様々な行事やイベントに参加して、自分の興味や関心を広げていき、将来の目標が見つかるように努力したいと思います。
貴校を卒業するときには将来の夢を見つけ、進路が決まり笑顔で卒業できるようにがんばりたいと思います。
作文がどうしても書けない人。
書いたけれど本当にこれで良いのか自信がない人。
という方向けに、有料ではありますが、私が自ら
添削する講座をおすすめします。
【大人気!】通信制高校のプロが教える合格作文の書き方・添削講座
【関連ブログ】通信制高校 入試対策 合格する作文の書き方を教えます!も参考になります。
そして、作文の次は面接の準備です。
面接では事前に面接票を記載し、内容に沿って面接するケースと
何も記載せずにそのまま面接をするケースと2種類あるようです。
面接内容でよく質問される内容を教えます。
【生徒】
・氏名
・志望理由
・長所と短所、具体的なエピソード
・得意科目と苦手科目
・趣味
・質問
【保護者】
・氏名
・志望理由
・こどもの長所と短所
・学習面や学校生活面で気になること
・持病や特性
面接のポイントは志望理由が明確で、入学意欲がしっかりとあると確認できるか。
👉㌽志望理由
他の通信制高校とどのように違うから選んだのか?
なぜそのように感じたのかを深堀するようにしましょう(1回~3回)
すると、志望理由が明確になり、説得力が増します。
例えば、
「学校の雰囲気がよかったから」 ⇒なぜ雰囲気がいいと感じた?
「見学したときに温かい雰囲気だったから」 ⇒なぜあたたかいと感じた?
「生徒と先生が仲良さそうに笑顔で話していたから」⇒なぜ仲良さそうだといいのか?
「人間関係に悩んで学校に行けなくなったから」「友達がほしい、友達ができそうだから」
となります。
もし面接に不安を感じたら、事前に質問やオンライン面接練習なども相談できる
通信制高校のプロがあなたの悩みを直接解決!個別コンシェルジュを使ってみることをお勧めします。
ステップ13, 入試
まずは受験校に到着するところから、面接をして受験校を出るまで9つのステップがあります。
全体像を把握しておきましょう。
①受験校へ到着
②面接室へ案内され、提出書類を渡す
③面接票に記入する
④面接官入室
⑤面接 30分程度
⑥面接終了
⑦入学までの流れの説明を受ける
⑧面接室退室
⑨受験校を出る
⑦入学までの流れの説明を受ける際に、学費納入方法をご確認ください。
支払い方法:一括、分割、教育ローン(日本政策金融公庫、銀行教育ローン、民間ローン)
ステップ14, 合否結果
合否の結果は入試日から約1週間以内に自宅へ郵送されます。
合格の場合:合格通知書、学費納入案内書、新入生のしおり等が同封されています。
指定日までに手続きをします。
指定日までに完了しない場合は合格無効となります。気を付けて!
上の写真は飛鳥未来高等学校さんの合格通知が入った封筒です!!
不合格の場合:人気校では入試次第で不合格の可能性もあります。万一不合格だった場合は、ステップ7の家族会議で作成した項目シートを見て再度検討します。
入試作文が不安な方は添削講座を利用することをお勧めします。
【大人気!】通信制高校のプロが教える合格作文の書き方・添削講座
ステップ15, 学費納入
合格通知書と同封されているのは学費納入の振込用紙です。
指定期日までに納入する!こんな当たり前なことが当たり前にできないことがあります。
例えば、4月1日付に転校であれば、3月31日が指定期日だったとします。
3月31日の14:00以降に入金すると、銀行の決済上翌日扱いになります。残念ながら入学できません。
お子さんが「やったるぞ!」と思っていたのに出鼻をくじいてしまいかねない!ということです。
このブログを見ている人は大丈夫です。見ない人が危険です。
ステップ16, 新たな学校生活スタート
今在籍している学校に転校する学校が決まったことを報告します。
転校先からもらった書類を書いてもらい、転校先に提出します。
書類は転校先の学校によって様々ですが、
いつから転校するのかを明記する「転学に関する照会についての書類」
単位をどれくらい取っているのかを確認する「単位修得証明書」
在籍期間を証明する「在籍証明書または在学証明書」が必要になります。
作成してもらうのに1週間から10日間かかるのが通例です。
担任の先生と転校することについて話をしていれば、さらにスムーズに作成してくれます。
書類は今の学校から転校先にの学校に直接送ってもらいましょう。
学納金の手続き
さぁ最後です。
出願、入試、転校書類が終われば学納金を支払います。
支払い方は通信制高校によって違います。
・年間の学費を一括で支払う
・前期または後期分を支払う
・入学金と初月の学費を支払う
・ローンを使う
などがあります。
金銭的に余裕がない場合でも支払い方法によってはアルバイトや分割で充分払うことができるので、転校先に相談しておきます。
ここを無理してしまうと、卒業まで支払えず、退学という最悪の結果になりますので、学費の算段はしっかりとつけてくださいね。そして、新しい学校生活が始まります!
16, 新たな学校生活スタート
新たな学校生活がスタートします。
ここでは、入学直後にどのようなことをするのか。
入学後のことはどのブロガーも書いていません!
学校生活の内部事情は学校関係者のみが知るところです。
だからこの記事に価値があります!!
「在校生の前で転入の挨拶とこするのかな?」
「転入したら、友達はできるのかな?」
不安に思っている人は読んでおくと安心できます。
流れは
①合格通知書到着
②学費納入
③納入確認後に学校(担任)から電話連絡の挨拶
④登校日(新入生オリエンテーション日)、初回登校時間の決定
⑤集団オリエンテーションor個別オリエンテーション
⑥受講開始
③以降の解説をします。
学費納入確認が完了したら、学校の事務か担任から挨拶の電話があります。
もしもし、こんにちは。
〇〇高等学校の●●と申します。
この度、△△さんの担任となりましたので
どうぞよろしくお願いいたします。
さっそくですが、初回オリエンテーションの日程を
決めたいと思うのですが、よろしいですか?
このような感じです。
ご自身の体調を考えて、無理のない希望登校時間を伝えるようにします。
初回登校日時が決まり、オリエンテーション当日を迎えます。
緊張するかもしれませんが、通信制高校側にいる私たちはかなりウェルカムモードです。
安心して登校してくださいね。
オリエンテーションで来た
●●です。
学校の入口で伝えると、担任の先生が案内してくれます。
入学者が多い月だと集団でオリエンテーションをして、顔見知りをつくるきっかけにします。
個別でオリエンテーションをすることもあります。
特に個別を希望する場合は、事前に伝えておくと対応してもらえます。
ちなみに、お子さんだけでも良いですし、保護者さんが付いていくことも可能です。
お子さんだけの方が比較的多い傾向にあります。
内容は
「事務手続き関連」
「レポートの進め方」
「今後のスケジュール」
「時間割の確認」
「機材の設定や確認」です。
わからないことがあっても大丈夫です。何度でも相談してください。
通信制高校という新たな環境と仕組みに慣れることが大切です。
1年間過ごして、ようやくわかってきますので、どんどん質問していいのです。
先に「入学してから在校生の前で挨拶するのか」ですが、
入学してから在校生の前で挨拶をすることはありません。
毎月数名から20名ほど入学してきますから、入学したあなたは来月には先輩です。
また、友達がほしい人は事前に伝えておくと、気の合いそうな在校生を紹介してくれたり、
友達ができるきっかけになるイベントを紹介してくれます。
友達ができるのにかかる時間は一人ひとり違います。
基本的に時間がかかりますから、じっくりと腰を据えて長い目で学校生活を送ってください。
みなさんの前には真っ白いキャンバスが用意されています。
そこに何を書くか、どのような色を塗るかは自由です。
やり直しはいくらでもできます。
自分らしい学校生活の描いてください!
まとめ
以上、16の手順を踏めば、あなたに合った最高の転校をすることができます。
転校は人生を大きく変えます。しっかり調べて転校してよかったと思える学校選びをしてくださいね。
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それでは、みなさんの幸せを願っています。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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