休ませる?登校させる?行きしぶりが起きたときの正しい対処法5ステップ

不登校
高校1年生保護者
高校1年生保護者

こどもが急に「学校に行きたくない」と言い始めました。
何かあったの?と聞くと「めんどうくさい」「とにかく嫌になった」と

言います。週に1.2回程度行っていましたが

徐々に登校日数が減っています。

毎日毎日「行くの?行かないの?」と喧嘩になります。

朝は仕事も家事もあるのに、こどもに振り回されて嫌になります。

様々な動画を見ましたが、「無理に登校させず、見守りましょう」と
言います。このまま見守る方がよいのでしょうか。

タバオ
タバオ

登校させるべきか、休ませるべきか

休ませては癖になってしまう!毎日がこどもとの戦いに疲れてしまいます。

こどもの気持ちを大事にしてあげたいけれど・・・。という

親の葛藤は本当に苦しいものがあります。

また、「悪くなる一方なのに、本当に見守っていて解決するのか?」

「今手を打っておかなければ、一生を棒に振る可能性があるのでは?」

と焦る気持ちになりませんか。

このブログを読めば「登校させるべきか」「休ませるべきか」
行きしぶりが起きたときの対処法がわかります。
おこさんと親御さんとの関係が良好となり、

徐々に不登校が回復していくきっかけになります。

是非最後まで一緒に学びましょう。

【記事の信頼性】
・通信制高校の生徒指導をして17年
・転入学に関する相談件数毎年150件(累計2000件)
・生徒数1万人を超える人気通信制高校で勤務
・現在は通信制高校の校長と相談支援担当として現役
ブログのテーマは「私が自分の家族に相談されたらどうこたえるか?」です!
不登校の生徒や保護者さんが不登校になってから、不登校が改善されるまで
サポートしています。
読者さんが30センチずつ前に進めるブログです。

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(自由テキスト)

1、行きしぶりが始まったときの対処法5ステップ

【登校しぶりへの初期対応と親の関わり】
様々な動画で「学校に行きたくないはSOS、今すぐ休ませなさい!」「無理をさせずに休ませて見守ってください」などのアドバイスが多く見られます。
確かに、体調不良(腹痛や頭痛、睡眠障害やパニック障害)などが起こっている場合は、こどもの命が優先ですし、無理せずにまずは休ませることが何より大事です。
とはいえ、

【リスク】
安易に休ませてしまえば、学校に戻れる機会を見逃して、乗り越えられたはずの大切な学校生活を送れなくなってしまうのももったいない

もしくは休ませたことで「言い逃れすれば休めるんだな」と学んでしまうこともあります。


親が学校に戻ってほしい、このまま長期に不登校にならないようにしたい
そう思うことは親として当然です。
それは決して間違いではありません。
原因を解決して学校に戻れるならば、こどもにとってはまた楽しい学校生活を送れることもあるのです。

ここからは、登校しぶりが始まってからの対処法を正しく理解していきましょう!
早稲田大学人間科学学術院名誉教授の菅野純さんが監修する
「こどもが学校に行きたくないと言ったときに読む本」を参照に対処法を5ステップで学んでいきます。

【行きしぶりの対処法5ステップ】
①学校に行きたくない理由を聴いてみる
②親なりに学校に行くよう説得してみる
③反応を見ながら実力行使
④妥協してレベルを下げる
⑤それでもダメならその日は休ませる

2-1、①学校に行きたくない理由を聴いてみる

【①学校に行きたくない理由を聴いてみる】
【2023年】こどもが不登校に!親の正しい関わり方と回復のステップでも解説していますが、
問題を解決するために理由を聞くのではなく、こどもの心に寄り添うために聴いていきます。

「行きたくないと言ってくれたのはどんな気持ちがあったのかな?教えてくれる?」と
できる限りこどもが安心して話しができるようにすることが大切でしたね。
こどもの話を遮らないで最後まで聴くこと!

想像してみてください。お父さん、お母さんの友達に相談しようとしたら、途中で自分の経験やアドバイスをしてきたら、もう一度相談しようと思いますか?
できる人は強い心を持っています(称賛!)
しかし、ほとんどの方は自分の心の中に押し込めるのではないでしょうか。

「お母さん(お父さん)にだったら話しても受け止めてくれるかな?」とこどもは不安です。
受け止めてくれたらどうでしょう?
今まで以上に親子の信頼関係は深まりますね。チャンスでもあるのです!

2-2、②親なりに学校に行くよう説得してみる

【②親なりに学校に行くよう説得してみる】
強制力を発揮して「学校に行かないとダメ人間になるよ!」とか「行かないとゲーム没収だからね!」というのは避けたいですが、説得をしてはいけないことはありません。

学校に行ければ、「行けたという自信」や「友達と話すのは楽しい」と思えるかもしれません。
「友達が待っているよ」
「あと少しで夏休みだから、まぁ頑張って行ってみたら」
「やれるところまで頑張ってみようよ」
などと説得してみます。

2-3、③反応を見ながら実力行使

【③反応を見ながら実力行使】
実力行使というと
「わかりました!首根っこを掴んで無理やり連れていくんですね!おらぁー」なんて
とりあえずすとーっぷです。
ここでいう実力行使とは「手をつないでみる」ということです。
手をつないでみると「ホッと安心して勇気に変わる」ことがあります。
反対に手を引っ込めたり、思いがけないほどの拒否感が返ってくることがあります。

「背中を押してもよいのか」「登校を強く拒否しているのか」そこを判断しましょうね。
ただし、今までそんなことをしたことがないお母さん(お父さん)が急に手をつないで来たら「ゾッとします」
そんなときは横に座ってみてください。距離を取ろうとするかどうかで判断がつきますよ。

2-4、④妥協してレベルを下げる

【④妥協してレベルを下げる】
行動を起こそうとしても「動かない」「うーん」と悩んでいる場合は登校のレベルを下げることです。
朝から自分で学校に行って教室に入り、授業を受けて夕方に帰ってくるという100点を

「遅刻してもいいから」
「1時間だけでもいいから」
「いやだったら保健室にいきなさい」
「お母さんが車で送っていくから」

100点を70点でもOKにすることで少しでも働きかけをします。

2-5、⑤それでもダメならその日は休ませる

【⑤それでもダメならその日は休ませる】
④まで試みて「行きたくない」と拒んだ場合は「これは何かあるな」と休ませてもいいかもしれません。
この後、休んだ時にどのように過ごすかがポイントになります。
せっかく休ませたのに心の充電ができなければ休ませた意味がありません。

いかがだったでしょうか。
「登校させるべきか」「休ませるべきか」
行きしぶりが起きたときの対処法がわかりましたか。この対処法を試してみて学校に復帰できたというケースもあります。このブログを読んでくださっている親御さんは「大切なこどもを何とか助けてあげたい」と思っている愛情深い方です。きっとこどもへの想いは伝わります。
みなさんとのお子様が少しでも前に進めるきっかけになればうれしいです。

それでは次回は「休みの過ごし方」で一緒に学んでいきましょう。



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